「農業用ドローンは大規模圃場のものだ」「5L機では容量不足だ」と言われていましたが、飛助miniはそんなことありません。ドローンを多種多様な作物を生産する中山間地で使用するには、価格が安いだけではいけない。アタッチメントの付け外し、アシスト機能の充実、薬剤ドリフトの低減、飛行時間の向上、コストを抑えるための耐久性。このような様々な問題をクリアしなければ、本当に中山間地で利用しやすい製品はではないと考えました。そんな常識を覆したい想いで、この最新モデルの飛助miniが誕生しました。
小型の農業用ドローンといえどバッテリーは高価。中山間地でバッテリーコストを回収するのは至難の業です。そんなバッテリーをできる限り少なく運用するには、1つのバッテリーでの作業面積の向上が求められます。飛助miniの動力になるブラシレスモーターは、最大瞬間推進力が48kgの強力なパワーで、24inchの大きいプロペラを組み合わせ、低回転でトルクのある飛行をします。薬剤を搭載しても電力消費量は大きく変わらず、1つのバッテリーでの散布面積向上に繋がりました。
日本の無人航空機農薬は8倍希釈の高濃度な状態で使用します。そうすることで、たった5Lの容量でも最大62.5aまでの圃場を一度で散布することができます。国内の多くの農地は、5Lもあれば効率的にコスパも良く農業用ドローンを利用でき、大型機と変わらない散布幅も確保しているので、圃場内でのUターン回数を減らすことができます。
機体重量を軽くすればするほど、ダウンウォッシュ(降下気流)が弱くなり、風の影響を受けやすくなります。そこでフレーム構造を一般的な〈X〉の形状ではなく、小型でも充分なダウンウォッシュを確保できるように〈十〉の構造にしました。そうすることで、前後進でも変わらなく機体の75%のダウンウォッシュを利用することができ、横風に強くドリフトを低減することができます。また24inchと大きなプロペラを使用することで、ダウンウォッシュの到達距離が伸び、作物の根元まで薬剤を散布することができます。
タブレットを使用しなくても直感で自動飛行が可能です。A・B点の上空でスイッチを押すだけで、全方向移動、散布装置ON・OFFも全自動。前後移動時だけ散布するため的確に薬剤散布できます。新モデルより飛行途中でもスティック1つで地点の延長や短縮も可能になり、様々な形状の圃場でも対応します。※ベーシックには付属しません。
初心者でも簡単に作業できるように、GPSで経路のズレが生じないように自動補正しながら速度は15km/hで固定され、横移動もスイッチ1つで自動で行います。散布装置も自動制御するため操作しなくても緑線だけを散布します。作業者が変わっても正確な作業ができるため散布ムラを低減します。※ベーシックには付属しません。
マゼックスが使いやすさにこだわった独自の制御装置(フライトコントローラ)を搭載しました。強い耐衝撃性を備えたプラットフォームと複数のIMU・CPU・バロメーターで構成され、優れた処理能力で最大積載状態でも飛行安定性を大幅に向上。強風時でも非常に安定したホバリング性能で、飛行中の高度維持や姿勢制御も精密に行い操縦者の負担を減少させ、独自開発のため国内のニーズに合わせた機能や性能に対応できる機体が完成しました。自動制御により高度・位置・スピードは一定に保たれ、送信機から手を離せば自動でブレーキをかけてホバリングを開始します。
新型制御装置の位置情報取得アンテナは取得するGPS個数が大幅に向上しています。従来は12~15個だった衛星数が20~22個ほどまでに増加しました。山に囲まれた山間地でも多くの衛星数を取得できることで、良質なGPS信号を取得することが可能になり、GPSロストの可能性を減少させ安全なフライトを実現します。
従来の高度レーダーは、送信機に付属するタブレットを使って調節する必要があり、実際に飛行してみると風や場所などの環境変化や、作物の種類に応じて再度調整をしなければいけないことが多々ありました。簡単に直感で使える、そんなドローンのためにタブレットやモニターを使用しないで使えるレーダーです。「維持したい高度に合わせスイッチを押すだけ。」たったそれだけで設定が完了します。これにより様々な状況に応じて瞬時に高度変更が可能で、再設定する場合ももう一度スイッチを押すだけです。※高度レーダーはオプションになります。
動力になるブラスレスモーターやESCは、農薬や水、ほこりなど過酷な労働条件でも最高のパフォーマンスを発揮できるように、防水防塵加工や内部冷却機構で構成され、メンテナンス性も優れています。さらに高強度炭素繊維で製造された24inchプロペラは、薬剤を積載した状態でも消費電力を削減するための組み合わせにより長時間フライトが可能になりました。プロペラは取り外すことなく、折りたたみ収納することが可能で現場作業を大きく削減することができます。また高輝度LEDが内蔵され、〈前=赤・後=緑・横=白〉で点灯し機体方向を目視で遠い範囲まで確認できます。
飛助miniは、液剤農薬はもちろん、粒剤散布装置や肥料・豆粒散布装置※もあっという間に交換することができます。ピンを引っ張りながら散布装置をスライドさせると簡単に脱着が可能です。もちろん、飛行時に散布装置が落下しないように、ロックされていて外れることはありません。
飛助miniにも、農林水産航空協会の認定機である飛助MGと同じlechler社ノズルを使用しています。1分間の吐出量に対して適切な角度と粒形で散布できます。アフターパーツにも優れ、ノズルの部品交換にも対応でき、いつでも清潔に適切に使用することができます。
4本のアームは全て折りたたむことができます。その大きさは助手席にでも置けるほど小さく6kgとすごく軽いので、女性でも簡単に持ち運びすることができます。プロペラも折りたたむことができるので、現場での作業は全て広げるだけで完了します。
大型機と同様の大きな投入口になったことで、タンク内の清掃が容易になり、円錐形の形状をしているので残留農薬を削減します。標準で大型ストレーナーも付属するので、液体薬剤に混入している不純物も簡単に取り除き、清掃も容易になり作業効率を向上させます。
キャノピーの背面にはLEDモジュールが備えられ一目で機体の状態を確認することができます。横面からの視認性も向上したため、準備作業時の確認も見やすくなりました。
※高度レーダー・代行申請はオプションです。これらのオプションはベーシックには使用できません。
本製品をご利用頂く為には、Aセット(バッテリー×2、充電器×1)もしくはBセット(バッテリー×4、充電器×2)をご購入頂く必要があります。詳しくはお問い合わせください。